
スライスの原因と直し方|右へ曲がる理由が分かれば、ゴルフはもっと楽しくなる
2026.07.31

2026.07.31

ゴルフでスライスが止まらない原因は一つではありません。本記事では、スライスが起こる仕組みから原因、自分でできる直し方や練習方法まで、初心者にも分かりやすく解説します。
スライスとは、右利きの場合、ボールが右方向へ大きく曲がる弾道のことです。「右へ飛んだからスライス」と思われがちですが、実際にはボールに右回転がかかることで、飛んでいる途中から右へ曲がっていく現象を指します。
では、なぜ右回転がかかるのでしょうか。その鍵になるのが、クラブフェースの向きとスイング軌道です。
最近のゴルフレッスンでは、ボールの打ち出し方向や曲がり方は、フェースの向きとクラブ軌道の組み合わせで決まるという考え方が広く取り入れられています。
例えば、
この2つが重なると、ボールには右回転がかかりやすくなります。逆に、軌道だけを直してもフェースが開いたままではスライスは改善しません。フェースだけを意識しても、スイング軌道が大きく乱れていれば右へ曲がることがあります。スライスは一つの原因で起こるものではなく、フェースの向きとスイング軌道のバランスによって生まれる球筋なのです。

スライスで最も多い原因が、インパクトでクラブフェースが開いていることです。フェースが開いた状態でボールに当たると、右回転がかかり、打球は右へ曲がりやすくなります。
スライスが起こる原因は、ボールを打つ瞬間(インパクト)にフェースがスクエア(目標方向)になっておらず、開いて(右を向いて)当たっていることだということ
「ちゃんと振っているつもりなのに右へ飛ぶ。」そんなときは、スイング全体ではなく、フェースの向きを確認してみると原因が見つかることがあります。
チェックポイント
改善方法
まずは、グリップを強く握り過ぎていないか確認してみましょう。力が入り過ぎると手首が動きにくくなり、フェースが自然に戻りにくくなります。また、ハーフスイングでフェースをスクエアに戻す練習を繰り返すことで、インパクトの感覚を身につけやすくなります。

クラブが目標方向の外側から下りてきる「アウトサイドインの軌道」も、スライスの大きな原因です。飛ばそうと力んだり、上半身から振り下ろしたりすると、この軌道になりやすくなります。
アウトサイドインになると、フェースが開いていなくても右回転がかかりやすくなり、スライスが出ることがあります。
パターン① 左にボールが打ち出され、右にスライスで戻ってくる。
このパターンは、アウトサイドイン軌道に対してフェース面が開いている(右)を向いて当たっているパターンです。
引用元:99%の方が直ったアウトサイドイン矯正のポイントと練習方法 | TANI MASAKI GOLF ACADEMY
インサイドアウトを無理につくろうとする必要はありません。まずは切り返しで、腕ではなく下半身から動き始める意識を持ってみましょう。体の回転に合わせてクラブが下りてくるようになると、軌道も少しずつ整っていきます。

スイングばかり気にしていたら原因はグリップだった。そんなケースも少なくありません。とくに初心者は、クラブをしっかり握ろうとするあまり、左手が目標方向へ回りすぎた「ウィークグリップ」になっていることがあります。
この握り方では、インパクトでフェースが開きやすくなり、右回転がかかりやすくなります。初心者のスライスでは、まずグリップを確認することも改善への近道として紹介されています。
チェックポイント
改善方法
左手のナックルが2〜3個見える程度を目安に握ってみましょう。大きく変える必要はありません。ほんの少し握り方を変えるだけで、球筋が変わることもあります。
わたしのゴルフ曙橋店でレッスンを行う左山舞志プロは、次のようにアドバイスしています。
左手のナックルが2~3個見えるように持ち、グリップをやや強めにするとフェースが開きにくくなります。グリップの圧力が強すぎないか確認し、リラックスして構えることも大切です。
引用元:ゴルフでスライスの発生と原因について | わたしのゴルフ
あわせて読みたい
スライスの原因がグリップにあるケースは少なくありません。正しい握り方や自分に合ったグリップを知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

「飛ばしたい。」
その気持ちが強くなるほど、上半身から動き始めてしまうことがあります。すると肩や胸が早く開き、クラブだけが遅れて下りてきます。結果としてフェースが開き、スライスが出やすくなります。ステップゴルフ認定コーチの野口剛コーチは、スライスの原因について次のように解説しています。
「体が開く」とは、インパクトの前に胸や肩といった上半身が目標方向へ早く回ってしまう状態を指します。
引用元:ゴルフで体の開きを我慢するコツは?原因と対策、矯正方法を解説 | STEPGOLF
チェックポイント
改善方法
切り返しでは、肩より先に左足へ体重を乗せるイメージを持ってみましょう。下半身から動き始めるだけで、クラブは自然と下りやすくなります。

スライスが止まらなくなると、もっと強く振ろうとしてしまいます。でも、それが逆効果になることもあります。腕や肩に力が入ると、クラブヘッドはスムーズに走らなくなり、フェースも開きやすくなります。
チェックポイント
改善方法
力感は7割ほどで十分です。軽く振ったほうがヘッドが走り、結果として真っすぐ飛ぶことは珍しくありません。監修を務めたステップゴルフ認定コーチの野口剛コーチは、次のように説明しています。
振り幅を抑えることで振り遅れや力みが減り、インパクトの再現性が高まります。
引用元:ゴルフのスライスの直し方。ドライバーだけひどい場合など原因別に解説! | STEPGOLF
スライスは、人によって原因が違います。まずは、自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。
一度に全部を直す必要はありません。
ひとつずつ原因を減らしていくことが、結果として一番の近道になります。
「ドライバーが曲がるなら、一度7番アイアンに戻ってみましょう。」そんなアドバイスも、レッスンプロからよく聞きます。短いクラブはフェースの向きやスイング軌道を確認しやすく、基本動作を見直すには最適です。遠回りのようでいて、実はドライバーを真っすぐ飛ばすための近道になることがあります。
あわせて読みたい
「自己流で練習してもなかなか直らない…」という方は、初心者向けの練習方法やスクール活用法をまとめたこちらの記事もおすすめです。
▶ゴルフ初心者の始め方|何から始める?最短で上達するコツを解説
①ハーフスイングで芯に当てる
腰から腰までの振り幅でフェースをスクエアに戻す感覚を身につけましょう。フルスイングよりも、インパクトの再現性を高めやすくなります。
➁アライメントスティックを使う
クラブやスティックを足元へ置くだけでも、自分の構えやクラブ軌道を確認しやすくなります。「真っすぐ構えているつもり」が思い込みだった、と気付く人も少なくありません。
③ゆっくり素振りをする
速く振ることより、正しい動きを体に覚えさせることが大切です。スローモーションで素振りを繰り返すと、体とクラブが同調しやすくなります。
スライスを直そうとすると、SNSや動画で見つけた練習法を次々に試したくなるかもしれません。もちろん、新しい知識に触れることは大切です。ただ、自分の原因に合っていない練習を繰り返しても、思うような効果は得られません。
まずは原因を知ること。
そして、一つずつ改善していくこと。
その積み重ねが、遠回りのようで一番確実な上達につながります。
Articles