さて、先日グリーンの速さについてお話しました。
今回は硬さです。
グリーンの速さと同じようにコンパクションと呼ばれるグリーンの硬さ表示を見たことがありますか?計測方法は、コンパクションメーターという土壌硬度計の円錐型の針を地面に差し込み、筒の中のバネの縮み具合により測ります。数値が大きいほど硬くなります。
コンパクションの表記方法は、〜kg/㎠で。普段プレーしているゴルフ場の硬さは10~12kg/㎡。日本のプロのトーナメントでは、12~14kg/㎡。
数値が14 kg/㎠以上だと、スピンがよく効いたゴルフボールがオンしてもピッチマークがほとんど付きません。逆に10 kg/㎠以下だと大きなピッチマークができてしまうほど柔らかいグリーンとなります。
プロの試合よりも柔らかくグリーンが仕上げられている理由は、難易度調整の目的もありますが、グリーンを硬くしすぎると芝の根を痛めてしまいます。ですので、芝へのダメージを減らすためでもあります。
注意が必要なのが、指数硬度(単位:mm)をコンパクションと言っている場合もあること。
例えばゴルフ中継の解説で、
「今日のグリーンのコンパクションは 24 (mm)ですね。」
と言っていた場合。
それは 指数硬度の数値で 正しくは コンパクションが 約12 kg/cm2 程度だから やや硬め と言うことになります。