グリーンの速さって?

ゴルフ場ゴルフ用語

ゴルフ場で、
「本日のグリーン〇〇フィート」
と書かれているのを見たことはありますか?
これはグリーンの速さの事。

いったいグリーンの速さって何なのでしょうか。

グリーンの速さはスティンプ・メーターという金属レールのような棒(3フィート≒約90cm)に、溝が付いているもので測ります。
E・スティンプソンという方が考案したので、その名が付けられているのだそうです。

測り方は、平坦なグリーン上でスティンプ・メーターの溝にボールを置き、ゆっくり持ち上げます。一定の角度でボールが転がり、転がった距離を計測します。これを傾斜や芝目の違いもあるため2〜4方向に転がし、平均値を割り出しています。

一般的なゴルフ場は8〜9フィートが平均的な速さで、10フィートを超えるとかなり速いと感じます。
なかなか初めは感覚を掴みにくいと思いますが、自分なりの基準で感覚を掴んでみてください。

トーナメントなどの競技の時は芝を刈り込み、ローラーをかけたりして、11〜13フィートに仕上げます。ちなみに通称「ガラスのグリーン」と呼ばれているマスターズのグリーンの速さはなんと14フィートです!

グリーンの速さの要は芝の刈り込み具合によって変わります。芝を短く刈り込めば速くなりますが、カット方法(シングルカット・ダブルカット)によっても変わります。ダブルカットの場合は芝目を極力無くすことにより設置面が減るため傾斜に沿った転がりになります。また、芝に砂が入った状態は、芝の管理には重要な作業です。

ちなみに、速いグリーンは冬に多いのです。
冬の乾燥した時期に芝を刈り込むことが可能ですが、夏や雨季は芝の負担を軽くし、芝を休める必要があります。
夏などは暑さによっても芝は弱っているため、短く刈り込み過ぎると芝が枯れてしまいます。
ですので、夏の間はグリーンが遅くなるんですよ。