目土は「めつち」と読みます。
ゴルフコースの保護はもちろんながら、他のプレイヤーさんが気持ちよくプレーできるように、と欠かせません。
キャディさんが帯同してくださっているプレーでは行うこともなかった作業ですが、セルフプレーが多くなった今、プレーヤーの重要な役目となっています。
目土は、削られた芝を土で覆うことで、芝の回復が早くなり、ディポット(打球跡)を防止できます。
怪我した傷口に絆創膏をはるようなイメージです。この作業が早ければ早いほど芝の回復も早いそうです。
実際、なぜ土をかけることがそんなに良いのか疑問もありました。ただディポットがあるとプレーがしにくいからなのかと思ってもいました。
たしかに同伴者だけでなく後続の方がストレスなくプレーができるようにへこみを均すということもありますが、
芝は平らな部分に根を張る性質があるからでもあります。目土をかけ凹みを補修したことでその下で芝の根が張って新しい芝が生えてきやすくなります。
とはいっても、目土はどのように行うのか、なかなか難しいですよね。
目土を入れる袋はカートに常備されています。土(砂)は各ホールのティーイングエリア(最初にショットを打つ場所)に用意されています。
ただへこんだ部分に土をかければよいわけではありません。スコップを使用して穴を埋めてみましょう。
へこんでしまった部分よりも少し多めに土(砂)をかけ、足で踏んで均します。
へこんでいない周りの部分と高さをそろえることが重要で、盛り上がってしまうと芝刈り機の故障になります。
もしも芝がめくれた部分があり、その部分を戻せそうなら戻しておきましょう。ただし、この作業に時間を費やすのはNGです!
他のプレーヤーへはもちろん、ゴルフ場を利用させていただいている以上、スマートに目土を行いたいですね。
小さめの目土専用のバッグやボトルタイプのコンパクトなものなども専用のアイテムも充実しているのでゴルフグッズの1つに加えても良いですね。
ちなみに、プロゴルファーの試合中は目土を行わないそうです。
試合中に目土を行うことによりコースの難易度が変化してしまうからで、不公平が生じないようにするためだそうです。
全ての選手がプレーし終わった後、試合が終わった後に一斉に目土を行うそうです。
ディポット跡にはまらないように戦略をたててプレーをするのもプロには求められるのですね。