ピッチマークとは違って、規則正しくグリーンに無数の穴が空いているのを見たことありますか?
これは、春先や秋口に行われるエアレーションという作業。
グリーンは普段のプレーなどにより踏み固められてしまいます。
土が固くなってしまうと芝にとって様々な悪影響が起こります。
・水が浸透しにくくなる
・根が伸びにくくなる
・芝が薄くなったり剥げたりする
様々な状況が起こるため通気性も悪くなり、カビやコケ、害虫が発生して芝が病気になってしまいます。
そのままだと芝は元気に育つことができません。
そうならないように芝生のエアレーション作業がとても大切となります。
エアレーションでは、エアレーターという機械を使ってグリーンに穴を開けます。
隙間を作ることでそこが芝の根部分の成長スペースになります。
また、穴を開けたことにより芝の根部分に酸素が十分に行き渡り、芝の成長を促進させる効果があります。
そのエアレーション作業の後は、肥料や農薬が混ざった砂を撒くこと(トップドレス)でさらなる芝生の成長が期待できるのです。
でも、この無数に空いた穴、ラインを読むときに気になってしまいますよね。
このエアレーションで空いた穴はパターヘッドで砂をならしても良いでしょうか?
答えはダメ。
ゴルフのルールに「損傷の修理」(ゴルフ規則13 c.)があります。
「パッティンググリーン上の損傷」は人や外的影響によって生じるすべての種類の損傷を意味する。(ゴルフ規則13 c.)
とあります。つまり、芝を管理するために開けられたエアレーションによる穴は、外的影響によって生じるグリーンの損傷には含まれません。どんなに打ち難くてもそのまま打つか、アンプレヤブルの処置をとることになります。
エアレーション中のグリーンでは、ボールの転がり方がいつもとは違ったりします。嫌だと感じてしまうのも仕方ないことではありますが、
これも芝のため
いつも快適にプレーできる状態を保ってくださるグリーンキーパーさんへ感謝しつつプレーしたいですね。