以前に、ゴルフの雨対策についてのコラム(2022.09.06)をしましたが、今回は雨の日のプレーについてのコツを紹介します。
せっかくのゴルフなのに雨…。でも、競技やコンペともなれば雨の中でもプレーするしかありません。そんな場合のために、雨の中でのゴルフの注意点を確認しておきましょう。
とにかく、雨の日は普段より球が飛びません。個人差はありますが普段より1割ほど飛ばなくなると考えてプレーしましょう。
しかし、飛ばそうとして大振りや力みは禁物です。
雨のゴルフは違和感だらけです。レインウェアを着ているとスイングする感覚がいつもと違いますし、グリップも滑りやすいのでミスショットが増えがちですが、力んで腕を振り回さず、体の回転で打つようにするとうまくいくはずです。
球が飛ばないので大きめのクラブをチョイス
フェースに水が付着しているので、バックスピンが十分入らず球が浮かなくなりキャリーも落ちます。また、ぬかるんだ地面ではランも出なくなります。
飛距離が落ちることを計算して使用するクラブを選びましょう。残り150ヤードでふだんが7番アイアンだったら6番にするなど、番手を上げてターゲットを狙っていきましょう。
また、ラフの場合は水を含んだ芝の抵抗が大きいので、ラフでは脱出を優先し、ロフトのあるクラブで打つようにしましょう。それでも球が上がりにくいので、バンカーなどの障害物を避けてライン取りすることをおすすめします。
アプローチショットも同様に、雨でぬかるんだ地面はダフリが出やすいので、すくい打ちは禁物ですし、上からぶつけるのも危険です。適度なダウンブローでボールだけを打つようなイメージで打ちましょう。手首をなるべく使わずパターの延長のようなイメージで打つことをお勧めします。
バンカーも球が飛ばない
濡れたバンカーは砂が締まって硬くなり重くもなっているので、インパクトが弱いと距離が出ず脱出に失敗します。ふだんのバンカーショットより大きめの距離感で打ちましょう。
通常のバンカーショットではフェースを開きますが、雨の日はあまり開かないようにして、比較的ボールから近いところにヘッドを入れます。AWやPWなどのクラブを使うのも1つの手です。
パッティングでは
グリーンは高い位置のカップで普段よりも難しいパッティングになります。
雨予報の日は、水が溜まりにくいグリーンの最も高い場所にカップを切るのが通常です。高い場所はカップの周りは傾斜が強くラインもやさしくありません。雨の日のゴルフはここに本質的な難しさがあるといっても過言ではありませんが、ボールの転がりも悪くなるので、晴天時とはかなり違うパッティングをしなければなりません。
カップが高いところにあるので上りが多くなることを忘れずに。できればセカンドパットをカップの真下に残して2パットで収めるようにしましょう。ポイントはやはり強めに打つことで、早めにファーストパットの距離感をつかむことがスコアメークの鍵となります。
行動を簡略化することでプレーに集中できる
雨のゴルフは傘を持つだけでなく、ショットのたびに閉じたり開いたりしなければなりませんし、濡れたグリップを拭いたり、とにかくやることが多いので大変です。これではプレーに集中できませんので、ひとつでもやるべきことを減らしたいところです。たとえばレインウェアは一度着たら小降りになっても脱がないとか、パッティングのときにグローブを外さないなど、行動をなるべく簡略化することで余計なストレスを減らすことができます。
雨の日は、みんなが普段より悪いスコアになることがほとんどです。自分だけが悪くなると思わずに、普段より良いスコアにならないことを受け入れて冷静にプレーができればライバルに勝てるかも