飛距離に腕の力は不要

練習方法

腕力が強ければ、ゴルフボールの飛距離もさぞかしすごいのだろうと思いがちですが、意外とそうではありません。
腕力の要となる上腕の筋肉は全身の中ではそんなに大きい筋肉ではありません。
もっとも器用に動作ができる指先に近い場所でもあるので動きの自由度が大きいのですが、例えば重たい荷物を持つ場合や何かを引っ張る力の方が得意。
ヘッドスピードを上げるために、遠心力を利用して、クラブを外に放り出す動きには向いていないのです。
『飛ばし』に必要な筋肉は実はお尻(大殿筋)と太腿(大腿筋)。
プロ野球選手もホームランバッターは皆、大殿筋と大腿筋が発達しています。
腕(上腕筋)と動きの自由度はあまりないので、正しい動きをしっかりと身に着ければ、正しい動きを繰り返しやすいというメリットがあります。
下半身の筋肉は全身の筋肉の約70%を占めると言われています。
正しい姿勢でハーフスクワット(ひざを曲げてお尻を下ろす深さを半分にする)などを行い、下半身の筋肉量を増やしましょう。

練習場や実際のラウンドで、腕の力をめいっぱい込めていたスイングを10割として、2割程度の力に抑えてボールを打ってみましょう。
飛距離はそんなに変わらないはずです。