ゴルフコースはゴルフ場によって色々違いがあり、全く同じコースは存在しません。
ですがコース設計にはいくつかのパターン、特徴があります。そのいくつかをあげてみました。
ケープ
フェアウェイの手前に海や池のハザードを設けられているのでプレーヤーにプレッシャーを与えられます。その日の状況やプレーヤーのレベルによって攻略ルートを選ばせる設計です。グリーンの三方が池に囲まれた設計もそう呼ばれます。
コース設計の父と呼ばれたチャールズ・ブレア・マクドナルドがルーツと言われています。
ポステージスタンプ
アリスター・マッケンジー設計の全英オープン開催コースとして知られる、
スコットランドのロイヤルトゥルーン8番(パー3)が、グリーンが小さくまるで「郵便切手の上に打つようだ」とトミー・アーマーが発したことが由来とされています。350平方メートル以下で周囲にバンカーが配されており、四角く小さなグリーンの事を呼びます。
ビアリッツ
南フランス(バスク地方)にあったビアリッツGCの3番(パー3)に由来。スコットランド人コース設計家のウィリー・ダン親子によって創作された、全体的に大きな長方形で、真ん中が深くえぐられたようなグリーンが特徴。カップの面にボールが乗らないと、ボールが谷を転がり下りてしまうため難易度の高いパットが要求されます。
ルーティング
ゴルフコースをどのように18ホール設計するかのルートプラン。
ホールの並びを単調にせず、風向きや太陽の向きなど、自然の地形を利用してルート設計されています。
レダン
グリーンが斜めに配置され、その前後にバンカーやマウンドがある。そのためピンを直接狙うかハザードを避ける安全策で狙うのかなど攻略ルートが複数ある。スコットランド、ノースベリックGCの15番パー 3「Redan(レダン)」を元にした設計。
ショートホール
距離が140ヤード以下で、グリーンがバンカーで囲まれていたり、グリーン自体の形状が難しくなっているパー3ホールのこと。
ピート・ダイ設計によるTPCソーグラス(「ザ・プレイヤーズ選手権」 の舞台)17番などがその典型です。
アルプス
グリーン手前に高いマウンドがあるのが特徴。
全英オープン発祥の地として知られるプレストウィックGC17番パー 4 のグリーン手前に設けられています。プレーヤーからはグリーンが見えないブラインドホールのルーツとされており、目標が見えないプレッシャーの中、精度の高いショットが要求されます。
このようにいくつかの特徴があるコースレイアウトを利用として、地形や朝夕の太陽の位置などの自然を利用したゴルフコースが18ホール作られています。
(A.M)