2022年7月14日(木)~7月17日(日)全英オープンゴルフ選手権が開催されます。
舞台となるのは、スコットランドにある世界最古のゴルフコース、“ゴルフの聖地”とも呼ばれている『セントアンドリュース オールドコース』
1552年に作られた世界で最も古いコースで、“あるがまま”を理念としており、世界で唯一つ“神と自然が創り給うたコース”と畏敬の念をもって呼ばれています。
コースができた頃の日本は、和暦でいうと天文21年、安土・桃山時代、そんな時代からゴルフの歴史が始まっていたのかと驚いてしまいます。
オールドコースはリンクスコース(海沿いに作られた自然の地形を生かした、平らで砂地の多いゴルフ場のこと)となっており、セントアンドリュース湾の脇にあるためいつも強い海風が吹くため、112個のバンカーは強い海風の浸食による自然の窪地となっています。ここのバンカーはポッドバンカーとも呼ばれ、蛸壺のような比較的小さめで深いバンカーのことを指していますが、元々はリンクスコ―スで羊飼いが家畜を放牧していて、その羊たちが昼寝をする時に風よけとして掘った穴が風化してそこに砂浜の砂が入ってできたものだそうです。ここのバンカーにはライオンの口や校長先生の鼻、ウォーキンショウの墓、ヘルバンカー(hell=地獄)など殆どのバンカーに愛称が付いています。
ここのコースの攻略のカギはバンカーにあるといっても過言ではなく、2000年このオールドコースで全英オープンで初優勝、キャリア・スラムを達成したタイガー・ウッズ選手は、4日間1度もバンカーに入れませんでした。
オールドコースの名物ホールといえば17番ホール。 ティーショットはホテル越えで、グリーン奥にはかつて鉄道が走っていたという廃線の跡がそのまま残っています。このホールのグリーンの手前にはかつて中嶋常幸選手が脱出に4打を要したことからトミーズバンカーとも呼ばれているポッドバンカーもあります。
また特徴的なのがグリーンの数。18ホール中のグリーンの数が11個しかありません。ひとつのグリーンにホールカップが2つあり共有グリーンを有するのが7ホール、単独のグリーンは1番、9番、17番、18番の4ホールとなっています。
150回目の記念大会ともなる今回、日本からは松山英樹選手、金谷拓実選手、今平周吾選手、比嘉一貴選手、桂川有人選手、中島啓太選手の6名が出場資格を得ています。今大会での日本人選手の活躍から目が離せません!