ゴルフの原点、ヒッコリーゴルフ。
最近とても人気があるそうです。
現在はスチール製のシャフトが主流となりましたが、もともとはヒッコリー(クルミ科)という木がシャフトに使われていました。
ヒッコリーのシャフトにパーシモンのヘッド。木製のドライバーです。
ヒッコリーの素材はは軽く、粘りが強く、強度もあるため、「ドラムのスティック」「斧の柄」「弓矢」などのほか、「テントの骨組み」などに利用されていました。
ヒッコリーはその誕生からスチールシャフトが主流になるまで第一線で使用されており、素材の柔軟性からヒッコリーシャフトのクラブでゴルフをする際には現在の半分ほどの本数でプレーができたそうです。
今ではなかなか見ることが少なくなったヒッコリークラブですが、現在はヴィンテージとしての人気が高く、海外ではヒッコリークラブ使用限定の大会があるそうです。そして、その使用されているクラブは100年以上前に作られたものでも、まだ現役で使用できるものもあるというから驚きです。
そして現在もなお、ヒッコリーシャフトのゴルフクラブは当時の製法を守りながら作られているそうです。
また、ヒッコリーゴルフについてよく「スイングが安定した」という話を聞きます。
これは正しいリズムでゆったりとしたスイングが求められるヒッコリーゴルフを体験すると、自分の普段のスイングを見直す良いきっかけになるようです。
日本ではヒッコリーゴルフを体験できる場所が限られますが、全くないわけではありません。
クラブをレンタルする方法もありますので、一度体験なさってみては?
ちなみに、ゴルフボールもこだわって「フェザーリーボール」や「ガッディボール」など、当時のものを使用する方もいるようですが、PGA承認済みボールの使用が認められています。ただし、高圧縮ボールは硬く、木製のヘッドの場合傷がついてしまうことがあるため、中心が柔らかい低圧縮ボールを使用すると良いでしょう。