ゴルフの練習をしているとときどき耳にする、ハーフスイング。再現性のあるスイングを実現させるのに欠かせない練習だともいわれていますが、ハーフスイングを練習するとどのような効果があるのでしょうか?ハーフスイングのメリットや練習で気をつけるべきことなどを紹介します。
ハーフスイングとは?
ゴルフにおけるハーフスイングとは、腰から腰までの範囲を振るスイングのことを指します。 クラブの振り幅は時計の針の9時から3時までを基準にしておくとよいでしょう。
ハーフスイングを身につけることで、アプローチやコントロールショットなどに応用できます。また初心者のうちはスイングが固まっていないため、フルスイングだと余計な力が入って失敗しがちです。ハーフスイングはフルスイングに比べてスイングが安定しやすくボールも捉えやすいので、状況によってはフルスイングよりも飛ぶ場合があります。
ハーフスイング4つのメリット
ボールが捉えやすくなる
ハーフスイングは、フルスイングに比べるとインパクト前後の正しい動きが身につきやすくなっています。クラブの振りを抑えてフェース面を意識しながら打つことになるので、芯にあたってボールが捉えやすくなる効果があります。初心者のうちはアイアンを使う機会が多いので、まずはアイアンを使ってフェース面にボールを当てるとき、「コツン」と乾いた音がしてよく跳ねる部分がないかチェックしてみるとよいでしょう。アイアンの場合、フェース面の中心よりもシャフト寄り(ヒール)にあることが多いといわれています。
距離感が身につく
ハーフスイングというと正しいスイングを身につけるための基礎固め的な練習だと思われがちです。ハーフスイングの練習を続けていると、同じクラブでもさまざまな距離を打ち分けられるようになって距離感が身につくようになります。そのため、初心者だけではなく中上級者にも共通した練習方法だといわれています。アイアンやウェッジはドライバーやフェアウェイウッドのように飛距離を稼ぐというよりは、狙った場所へボールを落とすためのクラブです。フルスイングで打つと距離を稼ぎすぎてミスしてしまう場合でも、ハーフスイングで打てばスコアアップに直結するというケースも多く見られます。
トラブルショットにも対応できる
ゴルフ場でプレーをしていると、「林の中にボールが入ってしまった」などのトラブルに遭遇してしまうときがあります。林の中にボールが入ってしまうとフルスイングでは打てない状況もたくさんあります。そういうときにもハーフスイングが役立ちます。アイアンやウェッジでハーフスイングの練習をすることは、正しいスイングが身につくだけではなく、トラブルショットにも対応できるようになります。
再現性のあるスイングが身につく
ゴルフの練習を続けていると、ときどき違和感をおぼえることがあります。こういうときはハーフスイングの練習を取り入れることをオススメします。ボールがフェースの芯にあたりやすくなるため、正しいスイングが再現しやすくなって更なる上達へとつながるでしょう。またフルショットでミスが続いた場合にも一旦ハーフショットまで戻って練習することで、正しいスイングを取り戻すことが可能です。
ハーフスイングの練習方法
構えるときは拳1個半ほどのスペースを空ける
構えるときは手と体の間に拳1個半ほどのスペースを空けておくことが大事です。拳1個半ほどのスペースを空けておくことで、余計な動作が抑えられてボールが芯にあたるようになって、方向性も高まる効果があります。
左腕が地面と平行になるようにバックスイングする
構えるときのスペースを意識しながらスイングを始めます。腕だけの動きでスイングするのではなく、体の回転でクラブが上がるように練習しましょう。このとき、左腕は地面と平行になるように意識しておくことが大切です。
手首を曲げてから体をしっかり回転させる
バックスイングで左腕が地面と平行になる位置にきたら、クラブを立たせるような感覚で手首を親指側の方向に曲げていきます。こうすることでダウンスイングでのブレが防げます。ダウンスイングのときもバックスイングと同様、腕だけの力で振ろうとせずに体をしっかり回転させることが大切です。
フォローでは右腕が地面と平行になるように
インパクトでは手の位置が構えるときと同じ位置に戻ってきているかをチェックします。手と体の間のスペースがズレていたりすると、インパクトでの手の位置も変わってしまいます。インパクトからフォローでは右腕が地面と平行になるように意識します。右腕が地面と平行になる位置にきたら、クラブを立たせるような感覚で手首を親指側の方向に曲げていきます。
ハーフスイングの練習で気をつけるべきこと
ハーフスイングの練習時に気をつけるべき点は以下があげられます。
- 前傾姿勢をキープする
- インパクトでしっかり頭を残す
- 腕だけで振ろうとしない
- 自分なりの距離感をつかむようにする
初心者のうちは体の起き上がりなどが原因でスイング中に前傾姿勢が崩れやすい傾向にあります。構えたときからインパクトまでは前傾姿勢をキープするように心がけましょう。またインパクトの瞬間はボールの行先が気になりがちですが、ボールの行方が気になって頭を上げるとミスショットに繋がりやすいので気をつけましょう。
腕だけで振ろうとすると手打ちになりやすいので、体をしっかり回転させることを意識することが大切です。ハーフスイングだからといって距離もハーフになるとは限りません。ボールを芯で捉えられるようになると、フルショットの70パーセントから80パーセント程度飛ぶという人もいます。同じクラブで何回も練習することで自分なりの距離感をつかむようにしていきましょう。
ハーフスイングを効率的に身につけたいならスクールを検討
ハーフスイングはフルスイングに比べてスイングが安定しやすくボールも捉えやすいことから、ゴルフ上達には欠かせない練習です。アプローチやコントロールショットにも応用できるため、ぜひとも身につけておきたい技術だといえます。ただ、初心者にとって正しいハーフスイングを身につけることは容易ではありません。その点ゴルフスクールの場合はティーチングプロがその人特有の癖や体の動きをチェックし、その人に合わせた改善点を提案してくれるので、自己流で練習するよりも上達スピードが早いでしょう。ハーフスイングを身につけて効率よくスキルアップしていきたい方は、スクールの検討をオススメします。
まとめ
ハーフスイングは初心者はもちろん中上級者にも共通した練習方法です。正しいスイング動作が身につけられ、ボールを芯で捉えられるようになります。また違和感やミスショットが続いたときに基本へ振り返ることができる点でもオススメです。ハーフスイングを身につけることで距離感にも磨きがかかり、アプローチやコントロールショットに応用ができるので、スコアアップに直結していくでしょう。ゴルフ上達のためにもぜひハーフスイングの練習を取り入れることをオススメします。スクールのレッスンでは自分の癖や体の動きをチェックしながら指導してくれるので、効率よく学べて上達のスピードも早くなります。