ゴルフクラブのバランスってご存じでしょうか。
スウィングウェートとも呼ばれる、ゴルフクラブのバランスですが、14インチバランス測定法を基準として数値化されたもので、A0が一番軽く、E9が一番重いとなっています。
クラブのバランスが重い方がヘッドの重量感を感じやすいのです。
一般的には男性はD0~D4、女性はB8~C4を目安に選ぶと良いと言われていますが、このクラブバランスはあくまでも数値化されたものであって、クラブの総重量や長さによっても振りやすさ等は影響をうけやすいため、あくまでもデータのひとつであるとして利用すると良いでしょう。
さて、このバランスはゴルフショップでもちろん測ってもらえますが、自分でも計測可能です。
まずは重心距離探し。人差し指の上でシャフトが水平に停止する位置を探します。その水平になった一点(人差し指で支えている場所)からグリップエンドまでの長さをインチで測ります。(1cm=0.393701inch)
次に総重量、クラブの重さをozに変換します。(1g=0.035274oz)
式1:(重心距離(inch)ー14)×総重量(oz)
式2:(式1で出た数値)×0.57-97
式2で出た数値を1から順にA6からあてはめると計測可能です。(あくまでもご自身で測ってますので参考値としてください)
こんな計算までしなくても最近は数値を入力すれば計測してくれるサイトもありますので探してみてください。
さて、このゴルフクラブのバランスですが一体何に影響するかというとスイングリズム。
例えば、長さと重さが同じゴルフクラブの場合。
バランスの軽いクラブは、スイングリズムが速い人に向いています。
バランスの軽いクラブのほうがヘッドがあまり効かないために、速いリズムで振ってもちゃんとヘッドが返ってくるからです。
反対に、バランスの重いクラブはゆっくりとしたリズムで振るゴルファーに向いています。
ヘッドの重さをしっかりと感じながら打つことができるため、タイミングが取りやすくなります。
最近では長尺のゴルフクラブの人気も高まっていますが、長尺のクラブほどこのバランスは影響されます。
以前コラムでご紹介した鉛を貼る方法でも簡単にこのバランスの調整は可能です。
すぐに取り掛かることができて、戻すのも簡単な鉛チューンを行って、自分の振りやすい、心地良いバランスを探ってみてはどうでしょうか。